【物理24-57】光 〜 レンボー 編
キミはパレートの法則って言葉を聞いたことがありますか?
「全体の8割は一部である2割から生み出されている」という考えで、
結構有名な法則なんですよ。
例えば、
・世の中のお金の8割は、2割の富裕層が所有している
・マクドナルドの売り上げの8割は、2割の人気メニューに集中している
・学校では2割の友達の会話が8割を占める
などなど。
あ、入試においてもこの法則は使えるというのが僕の持論です。
苦手を完全(10割)に克服するのに必要な勉強時間を50日とします。
克服度8割に到達するのにかかる勉強時間は全体の2割、
そう、たった10日間でこの域まで達します。
しかし、完全に克服しようとすると、残りの40日間が必要になります。
度を越えると一気に莫大な時間と労力を要するんです。
入試本番までの目標に
「苦手を完璧にできるようにする」と掲げる子は少なくありませんが、
パレートの法則においても得策ではないことがわかりますね。
マイナスをプラスに転じさせるという思考ではなく、「ゼロに近づける」を意識しましょう。
前置きが長くなりましたが本題です。
先月のSAPIXオープンや合不合判定模試において、算数の点数が大きく落ち込んだ子が多数いました。
特に年間平均偏差54〜59の層、いわばあとひと息で難関校を狙える層で顕著に見られました。
前々からお伝えしている通り、毎年11月・12月に見られる恒例現象です。
これが起きたロジックはこうです。
志望校判定を意識しすぎ、目標点を高めに設定
→いざ問題用紙を開くと、目を覆いたくなるような難問がずらり
→「ここまでやらなきゃ目標を超えられない」と普段のペースを崩す
→前半のできる問題を軽視して雑になる
→結局、10ポイント以上格下の40代中盤から後半の子とほとんど変わらない点数をとる
です。
僕が「模試なんてどうでもいいから」と親子に言い続けるのはこのエビデンスをもとにしています。
「気張ると自分も家の実力の3割減になるんだ…」と自覚できたのは大きな収穫です。
今週末は最後のSAPIXオープン・合不合判定模試ですね。
ぜひ、今回お伝えしたパレートの法則を意識して挑んでみてください。
算数110点を目指すなら、その8割である88点を目標点に掲げ、88点をとるような解き方に徹しましょう。
そうすると正しいテンポ・思考ステップで問題に対峙でき、ケアレスミスを2割削減することができます。
結果、目標である88点を大きく上回り110点にグッと近づくはずです。
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