「根木さん、あなたが周りを理解できないように 周りもあなたを理解できていませんよ！」
この衝撃的な一言を言われたのは、かれこれ15年ほど前の話です。
その当時、日能研に在籍していたので、子どもの前に立つことが仕事の僕にとっては脳天を撃ち抜かれるほどの衝撃でした。
仕事の同僚や保護者、さらにプライベートでも友達や恋人とコミュニケーションがとれなさすぎて、
もしかして自分は発達障害ではないか…と悩んだことがあったんです。
その後、病名を知るため、WAISっていうガチの知能検査を受けたのですが、
立ち会った心理士さんから言われたのが上の一言でした。
続いて、「根木さん、安心してください。IQ(知能指数)が他人よりもちょっと高いだけです」と。
２・３週間後、自宅に届いた診断書には「全検査IQ 144」って記していました。
そこから界隈に詳しい方に聞いたり、文献を調べるうちにわかったのが、
この数字は人口上位0.1％で、会話が成立する確率は0.4％…そう250人に１人。
こんなに会話が成立しないなら、いっそのことこの業界を辞めて別の仕事に就こうか…
瀬戸際でふと思いついたのが「カメレオン作戦」でした。
カメレオンはご存じの通り、皮膚にある結晶の間隔を変化させることで、
緑・青緑・オレンジ・こげ茶・白・グレーなど体色を変化させる動物。
つまり、相手のタイプに合わせて自分を自在に変化させれば会話は常に成立する…。
今では子どもは９つ、親は５つにタイプ分けして、
親子で９×５＝45通り(親子３人で関わる場合は９×５×５＝225通り)を操れるまでになりました。
結果、可能性が一気に拓けたように感じます。
ここでキミに伝えたいこと
ピンチをチャンスに好転させるファーストステップは「自己理解」と「自己受容」だと考えます。
前者は、自分の強み・弱み、価値観、感情を深く理解すること
後者は、その理解を無条件に受け入れること
を指します。
案外、これに目をつぶっている子が多いように思いますよ。
自分の特性を十分理解して受け入れる…
そうすることで
自分がどのフィールドでどのようなスタンスで勝負すればよいかが見えてくるのではないでしょうか。
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